2021年4月15日木曜日

訳あって仕事を頼んでいる工場さんに縫ってもらった

シャツを分解。


綺麗に縫っていただいた手前
分解の依頼をしにくく、笑
自ら分解してみた。


そこで驚愕。


まず運針(3cm間に何ステッチあるかの基準)が細かい、

細か過ぎてニッパーが入りにくい、、、

綺麗にステッチも見えてるしこれは素晴らしい技術。


因みに運針は細かいからオールオッケーという訳ではなく
細かくし過ぎて生地に埋れると 生地を傷めてしまうリスクもあるので
一概に細かい= 神ではない

例えば
デニムシャツなんかは細かいと力強さワーキーな香りが消えてしまう

要するに
生地 パターン デザイン(上がりの雰囲気)の相性が良いものが
良い縫製なのではないかと考えている。















裏の始末の美しさ!!!!!


因みに写真のこの仕様は通常指示を出さない限り行われない
(裏なので洗わない限りほつれが表に出る事が少ない為)

今回は指示を出していないので
感激した私は工場さんに確認した。


それはウチのオペレーションでは当たり前ですと
工場長の返信。


誇り高き日本製ここに有り。

今後ともこちらの工場さんに依頼し続けようと思う。



ちゃんとした洋服が高い商品になるのは当たり前である事が
手間の掛け方
縫製仕様からも理解できるであろう



どんな商売でも同じだと思うが

見えない部位まで拘り抜くお客さんの割合は?
むしろこの辺の最低知識すらない事が90%以上ではないか?
と経験上感じる。

上記を踏まえなくても洋服なんかは作れてしまうし
売れる奴は売れる
洋服なんて着る事は出来る
仕上がりの美しさ 物の耐久強度は落ちても
すぐに壊れてしまう事も無い


がしかし

”本物”とはこういう当たり前の事をしっかり踏まえつつ
新しい感覚の融合が生み出す”明らかな他との違い”を
持っているのではないか



面倒を省き効率よく生産性を上げる事こそが
基本的には商売の鉄則である事は十二分に理解しているが


改めて

本物と紛い物の違いを感じた。


上手い下手もあるが


生存競争に勝てるのは 本物だけだと思っている。
自らが本物のフリをする偽物だった頃を恥じている


表面のみ一流の真似をしても虚像でしかなく
頑張って上っ面を整えても器が変わらない


乗っかるだけで
何処かの誰かになった気でいる
架空の人間を作るSNS人と同じです


本質

スキル


ポジション




そう簡単な事ではない


キャリア20年弱
ようやくプラスマイナス0くらいに立てた気がしている
ココ最近